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| 「マスターズ制度に思う」 | ||||||||||||||||||
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社団法人全国個人タクシー協会が始めた優良個人タクシー事業者認定制度。いわゆるマスターズ(三つ星)制度。 個人タクシーを利用されない方には馴染みがないであろう。三つ星、マスターズといえば三つ星レストランやゴルフ のマスターズ・トーナメントなどを連想するのではないだろうか。一流とか名手などと称し、すなわちその道のプロ、 達人を意味する。 本来個人タクシーは、法人タクシー運転手の模範となるべき存在であるのだが、一部の個人タクシー事業者による 不適切営業で、利用者からの個人タクシーに対する苦情が関係機関に多く寄せられ、その存在自体にも疑問を呈され るという危うい状況下にある。そこで、この状況を改善すべく発足したのがマスターズ制度である。同じ個人タク シーの中で差別化を図り優良事業者を顕彰しようというものだ。また、事業者一人一人にマスターズの誇りと、適正 営業を自覚させていこうというものである。このマスターズ制度、現状を見たところ制度そのものが中途半端な規約 からなっており機能していない、いくつかの問題点がある。組合員の意見を集約するなどじっくりと議論を重ねたと いうより、組合理事執行部が見切り発車的に制度をスタートさせ、絵に描いた餅になっているのが実態である。 全員参加ではなく自由参加である。強制ではなく任意参加で差別化を図ろうというのでは無理がある。東京都の場 合昨年平成18年12月の実態は、マスターズ参加事業者の割合は、全体の約45%にとどまっている。半数にも満 たない現状では、機能していないと言ってもよいだろう。マスターズに参加していない事業者にも優秀な事業者が大 勢いるのも事実である。事業者の意見をまとめられない組合組織の難しさを露呈した格好だ。 組合員、全事業者が参加しないと差別化にはならない。制度に不参加の既存事業者の強制参加、新規組合加入時に 強制参加となるような規約が必要である。
資格基準には、マスターズ制度に参加して3年間の交通違反、道路運送法違反がないことなどでマスターズに認定 される。事業者に中には、このハードルが低いから参加しないと言う人もいる。たまたま、交通違反を免れたり運良 く不適正営業を免れている事業者もいるかも知れない。現実には、マスターズなのに苦情が寄せられるなどユーザー から不信感を呼んでいるのも事実である。改めて資格基準を厳格なものに改正し、マスターズにふさわしい基準が望 まれる。ユーザーから苦情が寄せられるようであれば、制度の存在価値が全く無い事になり、信頼の失墜と制度の崩 壊に繋がると言っても良い。ステータス・シンボルとなるように厳格な基準の制度改革が必要である。 利用されるお客様が、いつでもどこでもマスターズを探して乗車した時に、失礼のない個人タクシーでなければな らない。お客様に「マスターズなら安心だ。マスターズなら間違いない」という安心と信頼感をいただけるようにな るべきである。
マスターズに認定されると車両の屋根に取り付ける三つ星表示灯が貸与される。勿論無料だが取り付け工事費は 事業者負担である。この取り付け費用でさえ負担することに納得がいかずにマスターズ制度に参加しない事業者も いるのである。まずは、無料にするべきであろう。その他何らかの特典を付与するなど、マスターズを魅力ある制 度にしていく必要があるのではないだろうか。
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