THE INSIDE
インサイド
「個人タクシーの黒塗り(黒色)論争」
実現しない東京の個人タクシー黒塗り導入

 タクシーの車体色。東京のタクシーは、昔から黄色、白色、赤色、緑色、etc.・・・

チンドン屋とも言われた。これに対して地方のタクシーは、ハイヤー色の黒色タクシーが主流。


 今では、すっかり定着した東京の黒色タクシー。全体の1/3にまで増えたのではないだろうか。

東京でこの黒色タクシーの火付け役となったのが、関西から乗り込んだタクシー会社。一般的な

従来のタクシー車両のグレードから、1ランク上の黒色車両と乗務員の上質な接客で、マスコミ

にも取り上げられ話題を呼んだ。これに対し、大手老舗としてプライドがある大手四社のK社が、

対抗策として同じく1ランク上の黒色車両を導入した。そして、同じく老舗四社のN社も大キャン

ペーンを張り、売り込んだ。



 黒色車両導入の流れは、大手四社から中小タクシー会社へと浸透した。そして、昨今個人タク

シーの事業者からも黒色導入の要望が多く出てきたようだ。しかし、黒色導入の要望は、黒色

ブーム以前から話はあったのである。それは、首都圏の横浜市、川崎市、横須賀市、千葉市の

組合が黒色を導入していたからである。

 東京の個人タクシー事業者の組合である2大組合の車色は、でんでん虫系(東京都個人タクシー

協同組合)が、白地にブルーライン。ちょうちん系は、白色で統一している。その他の小さな組

合は、黒色を導入しているところもある。



 筆者の所属するでんでん虫系組合の支部長に聴いた。

 各支部の理事が参集する総代会なるもので、組合員の要望を発言するも、執行部の見解は

「東京の個人タクシーは、昔から白地にブルーライン。これが一番いい。」これぞ、伝統と言わんば

かりに黒色導入を跳ねつけ、議論にさえ入れないのが現状だと言う。「文句があるなら、組合を

辞めれ」との事。頭の固い権威的な執行部に支部長も呆れ果てている。

 ちょうちん系は、一歩進んで具体的な議論まで進んでいるようだが、黒色を優秀な事業者に乗

せるとか、違反したら白に塗り替えるとか、わけの分からない議論をしている。



 組合とは、相互、互助の精神が根幹ではないのか。組合員に、働きやすい環境を作ってあげる。

厳しい業界の現状を、身を持って捉えているのだろうか。執行部は、組合活動が忙しく現場の声

を理解出来ないのではないのか。自身の立場を忘れ、権力を持ったと錯覚してはいないか。頭の

固い高齢者上層部の刷新も必要であろう。



 個人タクシーの黒色導入で需要が見込まれるのは間違いないだろう。冠婚葬祭や法人ハイヤー

の事業領域まで広範に事業展開も出来る。日中の需要拡大にも繋がれば、夜間に集中している

と批判されている個タクだが、日中にシフトする事業者も出てくるだろう。何よりも各事業者が、

黒色を導入するだけで簡単にでき、相乗効果も期待できる。



 営業収入の厳しい現状を打破すべく、プラスになる事は、直ぐにやるべきだ。何を黒色導入に、

はばかっているのか。何の障害があるというのか。障害は、組合上層部の頭の中か。

 最近、「2つあってもいい・・・・」というTVコマーシャルを観たが、個人タクシーも2色あっても良い

だろう。 

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