| 第17話 | ||||||||||||||
| 「霞が関の官僚と居酒屋タクシーが白日の下に―」 | ||||||||||||||
|
国土交通省所管の関東地方整備局職員が、深夜帰宅にタクシーを一人で500万円も遣っていたことが 民主党議員の追及で発覚して話題になった記憶も新しい。今度は、霞ヶ関の中央官庁に民主党議員がタク シーの使用実態の調査に乗り出し、職員と個人タクシー運転手との間に利益供応ともとれる実態が明らか になった。6月2日の夕刊フジを皮切りにニュースは報道各社にも波及した。 当サイトコラム欄でも、筆者が数年前に書いた「居酒屋タクシー」と題するコラムに最近アクセスが集 中していることが分かった。筆者が所属する個人タクシーの組合は、このいわゆる「居酒屋タクシー」と 言われる渦中の組合に所属している。数年前に事業者間で問題となり、組合では客への酒類提供を禁止す る規約ができている。また、組合契約のタクシーチケット顧客に対して、名刺を配るなど顧客を囲い込み する営業活動も禁止している。しかし、実態は今なお続いていたというわけである。そして、驚きと同時 に問題なのは、お客さんである官庁職員が自身の立場も省みることなく、何ら問題意識もなく長年に渡り この居酒屋タクシーを利用していたという実態であろう。
運転手は、霞ヶ関の官僚を気に入っているわけではない。自分の気に入った仕事で1万5千円以上の客 であれば誰でも良いと考える。そして、酔客よりもトラブルが少ない残業帰りの客の方が良いと考える。 たまたま乗せた霞が関の長距離客に、名刺を配ったというのが実態であろう。また、居酒屋タクシーの運 転手たちは高級車で武装し、利用する客の心理を掴んでいる。乗り心地が良い高級車を好む長距離客も多 いからだ。客としては、いつも高級車でお酒とおつまみが出て、快適に帰宅できればそれで良いという心 理である。そして、霞ヶ関の官僚たちも、この居酒屋タクシーにはまってしまったというのが実態ではな いだろうか。
らい客を囲い込む。近距離客には嫌な顔をしてゴミ扱いをする。この差別的な個人タクシーは、国民の目 にはどう映るのであろうか。「自分さえ良ければそれでよい―」という身勝手な行為が、今回またしても 多くの真面目にやっている個人タクシー事業者たちに迷惑を掛ける結果となった。組合は、今後この問題 も含めて不適正営業に対しての厳しい処罰と対応をしなければならないであろう。 以前、監督官庁である関東運輸局幹部の挨拶で「個人タクシーは一部特定の客のためだけに許可してい るのではない。公共交通機関のタクシーとしての自覚を―」とのコメントが印象深かった。事業者1人ひ とりが、公共交通機関のタクシーとしての使命を自覚し営業する必要があるのではないだろうか。
|
||||||||||||||
| ↑Return to The Taxi-Column | ||||||||||||||
| TOP INDEX | HOME | |||||||||||||
|
|
||||||||||||||
| CopyRight(C)2003-Future Club-Taxi Official | ||||||||||||||