第5話

「今度はマスターズ制度に不正が発覚。組合の組織運営に問題がある―」


個人タクシーの飲酒運転、無車検運行、無免許運転に続いて、今度はマスターズ制度の根幹を揺

るがす不正が明らかになった。マスターズ三つ星だけが入構可能な優良タクシー乗り場に三つ星

以外の事業者が入構している不正が関係機関の調査で発覚した。マスターズ三つ星にも関わらず

表示せず入構する事業者や三つ星の資格が無いのに三つ星を表示して入構する事業者も居るとい

うものだ。

マスターズ制度の趣旨は、優良運転者に与えられた個人タクシー制度が事業者数の増加で、不適

正営業などモラルの低下が頻発。「個人タクシーは玉石混交」と言われ関係機関から対策を迫ら

れ創設した制度である。故に個人タクシー再生、存続への約束手形というべき制度であるという

のだ。


私は冷ややかに見ている―。それはマスターズ制度の問題というよりは、組織の在り方と運営等

に問題があると言及したいからだ。

私は、個人タクシーの組合組織に加入し11年になるが、気になる問題点を幾つか挙げてみた

い。すべての組合員への告知事項が支部から発行される書面(お知らせ)や会報(東個協ニュー

ス他)、組合事務所に貼りだした掲示だけで済ませている事である。事務関係や不適正営業、事

故等に至るまで様々な告知事項は書面や掲示だけである。自己管理のできている事業者は必ず書

面、組合事務所に貼り出してある掲示物を確認して日々の営業に努めている。しかし、自己管理

のできていない事業者は恐らくその辺が危惧されるところであろう。法人タクシー会社であれ

ば、招集をかけて運転手たちに告知事項はダイレクトに周知させることができる。正にそこの違

いであろう。個人タクシーの組合は個人事業主の集まり。すべての事業者は自己管理が出来てい

るという前提で運営されているのだ。質の悪い事業者は、こういった書面による告知など、どこ

く風で日々生活に追われ自分本位の不適正営業を行っている。質の悪い事業者をどう指導して

くのか対策を講じなければいつまで経っても個人タクシー再生には繋がらないであろう。


唯一、支部単位で事業者が一同に招集される事業者研修と事故防止講習会は年2回行われている。

事故防止については内容の濃い講習会になっていて大変良いと思うが、不適正営業等につい

は、ほとんど触れずに済ませている。乗車拒否の実態、事例を挙げ講習を行う。現場で乗車拒

の映像を撮り映像を講習に使うなどする。こういった努力がまったくなされていない。組合に

は不正を許さないという強い姿勢が見えないし、末端の組合員にまで伝わっていないのが実態で

ある。不適正営業については、お客様との接点になる非常に重要かつ我々タクシー事業の根幹と

もいえる問題である。これをおろそかにしているから不適正営業が根絶できない実態になってい

る。


木村理事長は、日々会合で美辞麗句を語るだけで机上の空論に終始しているだけだ。現場では何

も変わっていない。結果が出ていないからである。結果を出すのがトップの使命である。ふつう

企業であれば、クビである。これだけ不祥事が幾つも発生してトップが代わらないのは個人タク

シーの組織だけだろう。さすが個タク。能力が高い集団である。うちの支部長に以前伺ったとこ

ろ、「木村さんは弁が立つからやっている―」と。それだけということなのか?それ以外の功績

は何も口にしなかった。弁の立つ人間ほど行動が伴わない!?詐欺師が多いのも事実だ。理事の

皆さんは我々の組合費から給与をもらっている事を忘れてはいまいか。理事の役職は地位や名

誉、自身の保身のためではない。組合員への奉仕の精神と組合の繁栄のための責任職である。

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