第6話

「タクシー初乗り短縮運賃に賛成」



タクシー初乗り短縮運賃というのがある。例えば東京23区・武三地区(特別区)の中型タクシー運賃の現

行は初乗2km730円。これを約半分の距離に短縮して初乗り運賃を低く抑えるというものだ。2kmに

なると現行の730円と同じになる。この初乗り短縮運賃は、過去に一部の法人タクシー会社(特別区)が

施したが、利用者に周知されずに終わった経緯がある。

消費者目線でタクシー運賃が高いというのは拭えない。庶民にとっては贅沢な移動手段である。タクシー利

用で運賃が初乗730円までのお客様は多い。特に朝の出勤時間帯などは最寄の駅までといった近距離利用

が頻繁にある。2kmも乗らずに数百メートルといった利用をされるお客様も多い。下記の表に記したよう

に約半分の距離にして初乗り運賃を低くすると割安感があり、これまでタクシーには乗らなかったお客様も

取り込むことが出来るであろう。この短縮運賃に難色を示す事業者、運転手もいることであろう。営業収入

が落ちるのではないかという懸念である。私はまったく問題がないと考えている。それよりも、我々業界に

とって必要なことは需要の拡大である。それには自分たちの損得ばかりを考えないでお客様目線でのサービ

スも必要であろう。お客様により身近に、より便利にタクシーを気軽にご利用していただく努力を怠っては

いけない。

タクシーは高いのでまったく乗らないというお客様がいる。そういったお客様も初乗り短縮運賃で割安感が

生まれるとご利用されることになる。タクシーに乗っていただいて、その利便性を感じていただく。そうな

ると、「いつもは近距離だが、たまにはもう少し乗ってみようとか―」「最近のタクシーは支払いに電子マ

ネーが使えて便利だ―」ヘビーユーザーにとってはおなじみの電子マネー決済だが、タクシーを普段利用さ

れないお客様にはこういった声も聞こえるようになるだろう。

人間の心理として「タクシーは高いから乗らない―」といった固定観念を持っていても、乗っていただく実

験をすることで利便性を感じ、それまで持っていたタクシーに対する固定観念にも変化が生じるものであ

る。



※ 初乗り短縮運賃例




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