第23話

「絶えない個人タクシー運転手の不祥事」

東京交通新聞3月8日付個人タクシー欄。また個人タクシー運転手は馬鹿ばかりだと言わなければならない不祥事記事を

目にした。記事によると東個協の理事による臨時総代会が開かれ、不祥事で4名の事業者が除名提案され、理事の全員一

致で除名処分を決めたという記事である。その内容にはいささか驚いた。除名提案されたある事業者は、泥酔した乗客が

当該事業者クシー車内にいて嘔吐したことから、乗客の財布から現金を抜き取った上、その乗客のクレジットカード

で7万円超決済を行ったというものである。これは嘔吐で汚された車内清掃代金、あるいは営業損失による損害賠償の

名目で行っ行為と推測されるが、あまりにも度が過ぎていて犯罪行為に等しい。まるで強奪、昏睡強盗と等しいではな

か。まりにも悪質である。乗客が泥酔しているというのだから、乗客が物事の判別つかない状況で、当該事業者

は乗客から了解を得たと勝手に解釈、判断しておこなった行為なのか!?それにしても客の財布から現金を抜き取ったと

いうのだから、悪質極まりない非道ぶり。これだけで金の強奪で刑事事件に問われてもしかたない。更に7万円超の高額

クレジット決済。被害を受けた乗客は警察に届けたのだろう。被害に遭った乗客とは示談が成立したということだが、個

人タクシー事業者全員、組合組織全体に汚名を被らせた責任は重大であると思う。

タクシーは、運送事業だけではなく乗客の接客を伴うサービス業でもある。乗客の不届きもある程度は我慢しなければな

らないこともある。大体そんなことは会社勤め時代に学んできたことではないのか!?あまりにも度が過ぎていて悪質非

道である。この事業者は開業して間もない2年ほどの事業者だという。憶測だが、コロナ禍前にピカピカの高級車を入れ

て、そこに突然のコロナ禍で減収。高級車の支払い、生活に困窮する。そこに高級車に嘔吐されて激怒し及んだ行為な

か!?身の丈に合わない高級車を購入する。車の支払いと生活に困窮する。だから個人タクシーは馬鹿ばかりだと言う

のである。個タク開業して2年。タクシー会社勤めから来たばかりのほやほやの新人である。わざわざ個タクは悪の集団

だと汚名を着せに来たようなものである。真面目にやっている我々はいい迷惑である。個人タクシーが馬鹿というより、

やはりタクシー運転手は馬鹿ばかりと言ったほうがよいだろう。恐らく除名になるこの事業者は、組合無所属の一匹狼で

個タクで事業を継続するのだろう。また、無所属の個タクはいわく付きという目で見られるのだろう。そして、そこでも

目にやっている無所属事業者にとってもいい迷惑である。

もう一つの不祥事は、チケット改ざんである。タクシーチケットに記入する数字を割り増しで勝手に書き換える改ざんで

ある。この事業者も個タク開業から2年だという。会社勤め時代にも同様の事をしていたと思われても仕方あるまい。た

またま改ざんを発覚されなかった事から味をしめて、個タクになってからもその癖は抜けなかったのであろうか。いづれ

にしても先の事業者のようにコロナ禍で金に困り生活に困窮して及んだ不正行為なのかもしれない。

個人タクシーに流れてくる法人タクシー(会社勤め)運転手。すべては個タクが悪いのではない。会社勤めの質の悪い運

転手が個タクに流れてくる現状を知ってほしい。ではなぜこういった不祥事が絶えないのか?お答えするならば、ずばり

誰にでもなれる個タク事業だからである。質の高い運転手を確保するには、門戸を狭めるべきである。これはどんな業種

にもいえることである。国が個タク事業許可の門戸を狭める気がないなら、組合がしっかり審査して加入させればよいと

なるが、それも見極めるのが難しい。やはり元(国)を狭めるしかないのだ。

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